ガイドラインに書いてあること
ガイドラインは、こどもの支援の内容を「5領域」という5つの視点で整理しています。「健康・生活」「運動・感覚」「認知・行動」「言語・コミュニケーション」「人間関係・社会性」の5つです。
大切なのは、5領域は「5科目」ではない、ということです。ガイドラインは、5領域の視点を網羅した、生活や遊びの中での総合的な支援を基本にしています。そのうえで、子どもによって比重はちがいます。「この子は今、この領域に重点を置こう」と、組み合わせて行うこともあります。
「健康・生活」に挙がっている項目(児童発達支援)
- 健康状態の維持・改善
- 生活習慣や生活リズムの形成
- 基本的生活スキルの獲得
放課後等デイサービスでは
上の3つに加えて、もうひとつ書かれています。
- 生活におけるマネジメントスキルの育成
家庭でよく見かける場面にあてはめると
ガイドラインの文言は項目名だけなので、ここからは身近な例にあてはめた説明です。
- 健康状態の維持・改善:体調がくずれやすい、疲れやすい、といった子の様子を見て、無理のない過ごし方を考えること。
- 生活習慣や生活リズムの形成:朝起きる、食べる、寝る。家庭とも相談しながら、その流れを整えること。
- 基本的生活スキルの獲得:着替え、手洗い、食事、トイレなど、毎日の動作を自分でできるようになっていくこと。
- 生活におけるマネジメントスキルの育成(放デイ):たとえば、持ち物の準備や、時間の使い方を自分で考えていく力。学齢期になると、こうしたことが増えてきます。
ほかの領域との関わり
たとえば「手洗いを自分でする」は、体の動き(運動)、水の感触(感覚)、手順の理解(認知)が重なります。ひとつの行動に、いくつもの領域が関わっています。だからガイドラインは、領域を分けて考えつつ、もれなく見る「総合的な支援」を基本としているのです。
親御さんのよくある質問
Q. 「健康・生活」は、療育で何をしてくれるのですか?
ガイドラインに書かれているのは、健康状態の維持・改善、生活習慣や生活リズムの形成、基本的生活スキルの獲得です。着替えや食事、手洗いなどを、遊びや日々の活動の中で、その子のペースで練習していく形が多いです。
Q. 家でできないことが、事業所でもできないのは、問題ですか?
できるかどうかだけが大事なのではありません。ガイドラインは、こどもの発達の過程や特性に応じた支援を、オーダーメイドで行うことを重視しています。どこでつまずいているのか、どんな手がかりがあればできそうかを見立てていくのが、支援の出発点です。
Q. 偏食や、寝つきの悪さも、相談してよいのですか?
「健康状態の維持・改善」「生活習慣や生活リズムの形成」に関わる悩みです。事業所の職員に相談してみてください。ガイドラインでは、家族からの相談に適切に助言することが、家族支援の内容として挙がっています。
Q. 事業所での様子と、家での様子がちがうのですが?
こどもは、場所や相手によって見せる姿が変わります。ガイドラインでも、家庭や地域社会での生活を通じて体験を積み重ねていくことが重要とされていて、本人支援と家族支援がセットで行われるのが基本です。家での様子を、ぜひ職員に伝えてください。
事業所を見るときのチェックポイント
- 1日の流れが、こどもにわかりやすく示されていますか(絵や写真のスケジュールなど)。
- 食事・トイレ・着替えなどの場面で、職員がどう声かけや手助けをしているか見てみましょう。
- 体調の変化にどう対応しているか(来所時の健康チェック、保護者との情報共有)を聞いてみましょう。
- 家庭での生活リズムや困りごとを、聞き取ってくれますか。
- 「できるようにさせる」だけでなく、こどもが自分でやってみたい気持ちを大切にしているか、様子を見てみましょう。
関係する用語
個別支援計画/合理的配慮/児童発達支援/放課後等デイサービス
参考資料
- こども家庭庁「児童発達支援ガイドライン」「放課後等デイサービスガイドライン」(2024年7月改定)と、その概要資料(2024年11月) こども家庭庁 障害児支援施策
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